空と⼤地と⼈がつながるウェルビーイングタウンを掲げた複合施設である。中心に据わる広場には多くの樹⽊、芝⽣広場、ビオトープ、⽔景、パーゴラ、ベンチが配され、建築と同等に居場所としての存在感を持つ。この広場を囲うのが多摩産の木材で作られた軒であり、建築の主材となる。伸びやかな軒は、風景を切り取るフレームとして空と⼤地を意識させ、深い軒下のテラスは店舗やオフィスの延⻑として、縁側のように内と外の境界がない空間が広がっている。気分にあわせた作業環境を望むワーカー、買い物に来た人々、散歩を楽しむ家族、それぞれにぴったりの居場所を⾒つけられる、誰もが⼼地いいと感じられる、そんな建築を目指した。
vol.6
ウェルビーイングタウン
グリーンスプリングス