都市の未来に想いを馳せる
都市を取り巻く環境は、めまぐるしく変化を続けている。
未来は想像不能になっている一方で、都市の未来を担うのはアーキテクトたちである。ニューヨークと東京を拠点に活躍する現代美術家 杉本博司氏を迎え、都市の未来について、想いを語り合う。
全世界的に都市が均一化している。
どこを見たってみんな鉄骨建てて締めて終わり。
伊藤|杉本さんは海外を拠点にご活躍されていますが、様々な都市の、それぞれの個性、魅力をどう感じていらっしゃるのかを伺いたいと思います。海外ではニューヨークに住まわれていますが、どのような経緯だったのでしょうか?
杉本|そうですね、住もうと思って住んだわけじゃなくて、22歳のときにふらっと海外に行ってから、そのまま帰るきっかけを失っちゃったっていうのが事実なんで(笑)。22~25歳までの3年間はカリフォルニアに住んでたんですけど、25歳のときにニューヨークに。。まあ、学校も終わったので。ニューヨークに出てみたら、現代美術に出会っちゃってですね。それで写真を使って現代美術をやっていこうと意図的に決めて・・・。