白いカンバスに描かれる学生の色
京都東山キャンパスは、自らの専門を学ぶだけでなく、学科を超えた交流により文化継承と新たな創造を行う場となっている。この建築でひときわ目を引く長大なファサードは、宙に浮かぶ巨大な白いカンバスを彷彿とさせる。そこには、連続したスリットを通して垣間見える学生達の様々な色が描かれる。
夜に浮かび上がる白
照明の光によって薄く表現された屋根が、彫りの深さを強調した白いカンバスと対比的に夜空に現れる。白いカンバスを屋根や1階と独立して見せることで、建築全体の浮遊感が一層強調される。昼間、学生たちによってカラフルに彩られた様子とは打って変わり、照らされた白が光と影のリズムを刻みながら夜の鴨川に浮かび漂う。