喧騒にたたずむ白
レトロな雰囲気を持つ神田駅前中央通りは、オフィスビルと商業看板が立ち並び、様々な人が往来する。この街の喧騒の中で、静かにたたずむ白の建築がひときわ存在感を放つ。彫りの深い格子による光と影のコントラストが「白」を一層際立たせ、静謐なたたずまいの中に深みのある表情を生み出している。
静けさをまとう白
「鍛冶町」という地名は、その昔鉄を扱う鍛冶職人が多く住んだことに由来する。エントランスには、街のアイデンティティである鉄の白い滝が流れる。鉄が持つ堅強な質感と、職人が生み出す繊細で柔らかなたたずまいを併せ持ち、空間全体に緊張感が漂う。街の喧騒は流し落とされ、静寂に包まれた空間が今日も人を迎える。