静岡駅から南東に少し離れた大浜街道沿いの閑静な住宅街。ロードサイドに立地する県内他局の社屋とは異なり、公園かと思われるような環境に静岡第一テレビの社屋はある。既存井戸の湧水を水源としたせせらぎ、四季折々の彩りを感じられる低木の花々や樹木群がこの印象を形作る。これらを取り囲むようにL型に続くガラス開口は、単なる通過動線になりがちなブリッジにまるで森の中を抜けていくような感覚を提供している。森とつながり、取り込み、映し出すワークプレイスは、ランドスケープと建築が一体となり、五感で感じながら各々が好きな居場所を見つけられる、そんな多様な働き方ができるウェルネスオフィスを目指した。
vol.6
森の中のメディアステーション
静岡第一テレビ