セメント系材料を用いた3Dプリンター建築物として、国内初の建築基準法に基づく国土交通大臣認定を取得し、建築確認を受けて建設された施設『3dpod』をFEATUREDに追加しました。

3Dプリンターによる建築物の建設技術の確立に向けた耐久性、構造、環境性能の評価を行うための実証棟で、3Dプリント技術のPRのため社外にも公開しています。 地上躯体には、鋼繊維により鉄筋なしで引張耐力を有する「スリムクリート®」と3Dプリンター用特殊モルタルによる構造形式を開発、適用しました。
「pod（豆のさや、繭）」状の建物形態は、ロボットアームによるオンサイトプリント可能な範囲において、最も省材料で最大の空間を覆うことができる幾何学形状の探索によって定め、壁内に構造体層、断熱層および設備層を一体的にプリントして建築物としての機能性を持たせています。屋根スラブは主応力線に沿ったリブで強度を確保し、屋上に設置したプリンターでパラペット部を製造することで、複数階も同様の手法で建設可能なことを示しました。
今後、熟練工不足への対処、遠隔地でのリモート施工、また材料の多様化による地産地消建築なども視野に入れて研究開発および実施展開を進め、将来的には宇宙空間での建設など幅広い可能性の追求を意図しています。

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