中尊寺光勝院

岩手県 | 2019年10月

文化

崖と遺跡のある敷地条件で、寺院の伝統様式と現代的な機能の両立を実現。

かつて建っていた旧客殿と宿坊の外郭線の中に新しい1階平面を収めることで、掘削範囲を最小限にとどめ、遺跡を乱さずに1階躯体を構築。コンパクトな1階平面の上に、崖から大きく張り出したコンクリート床により2階平面を広げた。これにより、御堂と客殿の2つの伝統的な屋根を配置し、存在感を抑えたガラスのホールで2棟を接続。又、1階外壁は、現地伐採杉小幅型枠によるコンクリート打放とし場所の記憶を建築に留めた。