万田発酵株式会社 HAKKO ゲート

広島県 | 2018年1月

商業

因島の風景に呼応する3枚の木造屋根

HAKKOゲートは万田発酵へ訪れる人々を迎える玄関口として、レセプションや同社の商品を扱うカフェやショップが計画された施設である。また、万田発酵が『HAKKO(発酵)』を世界に発信していくための施設として発酵技術の根底にあり、同社のアイデンティティである「自然との調和」という考えを体現する建築を目指した。建物の特徴である積層された3枚の木造屋根は、眼前に望む瀬⼾内海の島々から背後に控える⼭の連なりへと呼応するようなルーフスケープを作り出している。3枚の大屋根の高さに変化を持たせることで印象的に周辺環境との繋がりを生み出し、因島の風景に呼応するような建築を実現している。天井面は自然素材である木造屋根の構造現しの意匠とし、一定間隔で配置されたLVLリブ材と、高さと平面形状が異なる3枚の円弧形状の屋根の連なりにより様々な表情を生み出している。そして、お客様をおもてなしする施設として温かな空間を創出している。

【受賞歴】
2018年照明普及賞
LIXILフロントコンテスト2018 グランプリ