京都美術工芸大学 京都東山キャンパス

京都府京都市 | 2017年3月

学校

歴史・伝統を受け継ぐ大学の新キャンパス

美術工芸学科・建築学科をもつ美術系大学の新キャンパスです。鴨川沿いに80m超の間口を有する立地を活かし、鴨川に沿って浮かび流れるファサードとしました。歴史を受け継ぎ、未来を切り拓く。伝統工芸・建築、文化財を学ぶことが出来る学校のアイデンティティを表現しています。伝統が継続している様を絵巻物のように、ナナメの壁は刻まれた歴史、まっすぐな壁は未来をイメージしています。
廃校となった小学校の跡地利用を促進する京都市のプロジェクトの一環のため、キャンパス内には新築・既存棟があります。地域住民の想いや地球環境に配慮し、既存小学校は耐震改修・必要最小限の内外装改修に留め、美術・建築の実習棟として汚れを許容していく自由な校舎。新築棟の各教室群は、ランダムなリズムの折り天井や、日本伝統の色彩を用いることで、教室という概念とは少し異なる空間としています。
質の異なる場の創出により、学び・体験が記憶として残るキャンパスを設計しました。

使用されている当社の保有技術
スマートベース工法